植毛専門医アジズ・アクソズ医師 (Aziz Aksöz )が率いる当Interliva ヘルスセンターにおける、植毛施術料金をお知らせします。FAT植毛法2コース、サファイヤFUE植毛法2コースの計4コースの中から、ご自身に最適と思われるコースをご選択ください。

不明な点は、当サイトのコ―ディネーターであるドクター アブレット ウイガルが、丁寧にご説明します。お気軽にお問い合わせください。

パッケージ料金に含まれるもの(各コース共通)

  • 送迎(空港、ホテル、クリニック間)
  • 5つ星ホテル(Ibis Styles Istanbul Merter/ 3泊)
  • Dr. アブレット ウイガルによる全行程の日本語説明 
  • 植え込み放題    
  • 無針麻酔
  • メディカルキット + ヘアキット
  • 植毛証明書
  • 随時メール相談、必要に応じての医師によるオンライン相談(6時間の時差があるので、時間形で行われます。)
  • 術後一日目と二日目の診察と手入れ法説明
  • 永久的アフターケア

Aコース アジズ アクソズ医師本人による執刀

Bコース当センター植毛チームによる執刀

サファイアFUE植毛法とは

メスで皮膚を切り取ることなく、植え込み用のグラフト採取と、ごく小さな穴にグラフトを植え込むというFUE法をベースにした植毛法です。宝石のサファイアから作られた特殊器具を用いることから名づけられた先進的な植毛法です。

まずドナー部位と移植部位の毛髪を剃り、手術部位に局所麻酔を施します。

口径1mm前後のチューブ型のパンチを利用して、ドナー部位からグラフトを一つずつ採取します。採取したグラフトを検査し、毛根数に応じて分類し、特殊な液体の入った別々の容器で保管します。

次に、事前にマーキングした生え際に沿って、先端がサファイア製のメスで、ミリ単位の小さな穴を開け、準備したグラフトを穴に一つずつ丁寧に植え込んでいきます。

サファイアFUE法による植毛は、小さな切開により傷跡がほとんど残りません。  

FAT植毛法

Aコース アジズ アクソズ医師本人による執刀

Bコース当センター植毛チームによる執刀

FAT植毛法とは

FAT植毛法は再生医療技術を応用した新しい植毛手法であり、FATという名前は英語で脂肪を意味する FAT と Follicular unit Autologous Transplantation の頭文字から派生したものです。

この方法では、まず患者自身の脂肪組織から調製された幹細胞(ADMSCs)を豊富に含む脂肪組織を植毛する部位に注入します。その後、FUE法による植毛手術を行います。ADMSCsは成長因子が豊富に含まれており、頭皮環境を整え、より高い生着率(96%)を実現します。また、術後の回復が早く、健康的な髪の毛の成長を促します。ワンランク上の自毛植毛を希望する方にはFAT法がオススメです。

FAT植毛法の報告された主な効果は以下の通りです:

  • 治療後6か月で毛髪の成長が明らかに改善された
  • 注入された脂肪組織が成長因子を放出し、血管新生を促す
  • 新しい毛細血管の形成を促進
  • 毛髪の生成を増加させ、頭皮への血流を改善
  • 毛包にとって理想的な環境を形成
  • 新しく健康な毛髪の発生を促進

FAT植毛法は4段階の手順で行われます。

1. 計画:患者の既存の脂肪蓄積と脂肪を採取する場所を確認します。生え際、頭頂部、ドナー領域のコントロールと描画を作成します。

2. 脂肪吸引:植毛当日、脂肪吸引法によって患者の腹部から脂肪を採取し、その脂肪を加工して幹細胞を豊富に含んだ状態にします。

3. 自己脂肪組織の注入:準備された幹細胞を豊富に含んだ状態の脂肪組織を患者の頭皮に注入します。

4. 毛髪移植:古典的な意味でのFUE植毛法の手順に従って、ドナー領域からグラフト採取し、1ずつ移植部位に植え込んで行きます。

FAT植毛法の科学的根拠について

脱毛、薄毛、禿げの問題は非常によく見られる現象ですが、健康上の問題が特にないため、これに関する科学的根拠に基づいた論文の数は非常に限られています。現在の脱毛治療には、薬物療法、レーザー治療、そして現代では最も効果的とされている植毛手術などがあります。こうした背景から、私たちを含む多くの研究者が常に新しい代替治療法を探し続けています。

科学的な観点から注目されているのが脂肪組織、特に自己脂肪が毛髪の成長サイクルに与える影響です。自己脂肪、すなわち脂肪移植は、これまで主に美容目的や再生医療、再建外科においてボリュームを与えるために用いられてきました。しかし、これまでの研究から得られた結果によると、脂肪内に含まれる幹細胞が頭皮や髪の成長に多くの利点をもたらすことが分かってきました。

ある研究では、女性型脱毛症のある27人の患者において、毛髪の密度が1平方センチメートルあたり105.4本から122.7本に増加し、毛髪の太さも57.5ミクロンから64.0ミクロンに改善されました。

Fukuoka氏らの研究では、男性および女性の毛髪本数がそれぞれ平均で29±4.1本、15.6±4.2本増加し、脂肪移植を受けなかったグループと比べて統計的に有意な差が認められました。

また、Fukuoka氏らが2017年に行った別の研究では、毛髪の質が向上し、治療群とプラセボ群との間で毛髪本数の増加において顕著な差があると報告されています。

Gentile氏らの研究(これは男性型脱毛症に対する脂肪移植を行った最初の研究)では、男性23人に対して、脂肪移植治療が行われ、23週間後の結果として、プラセボ群では1%未満の増加だったのに対し、脂肪移植治療群では毛髪密度が29±5%増加しました。

Anderi氏らの研究では、円形脱毛症の患者計20人(9人の女性と11人の男性)を対象に幹細胞の効果を評価しました。脂肪吸引後、幹細胞が豊富に含まれる脂肪が頭皮に注入され、毛質、引き抜きテスト、毛髪密度などの3つの項目において測定が行われ、その結果:

  • 毛髪密度:85.1±8.7本/cm² → 121.1±12.5本/cm²
  • 毛髪の太さ:60.5±1.8μ → 80.8±2.4μ
  • 引き抜きテスト値:4.4±0.3 → 0.8±0.2

と、顕著な改善が見られました。

結論として、最も入手しやすい間葉系幹細胞の供給源としての脂肪組織を活用した治療は、脱毛症や抜け毛に対して非常に効果的であることがわかります。これは、毛髪の再生に向けた新しい治療オプションの一つとなり、脂肪組織は、健康な毛髪の成長を促進することによって、毛髪の再生に大きな可能性を秘めています。

火傷した頭皮への植毛ーFAT植毛法
トルコ人、FUE植毛法、2500株
Kevin Beth、アメリカ人、FAT植毛法
Christian Rosenqvist、スエーデン人、FAT植毛法